聞継(読み)ききつぐ

精選版 日本国語大辞典 「聞継」の意味・読み・例文・類語

きき‐つ・ぐ【聞継】

〘他ガ四〙
① 続けて聞く。ひき続いて聞く。
万葉(8C後)一九・四一九四「ほととぎす鳴きわたりぬと告ぐれどもわれ聞都我(ききツガ)ず花は過ぎつつ」
② 人から人へと、次々に伝え聞く。人づてに聞く。伝聞する。
※万葉(8C後)一九・四二一一「後の代の 聞継(ききつぐ)人も いや遠に 偲ひにせよと」

きこえ‐つ・ぐ【聞継】

〘他ガ四〙 (「いいつぐ(言継)」の謙譲語) 言葉などをとりついで申しあげる。お耳に達するようにお伝えする。きこえつたう。
古今(905‐914)雑下・九九八「あしたづのひとりおくれて鳴く声は雲の上まできこえつがなん〈大江千里〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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