聞届(読み)ききとどける

精選版 日本国語大辞典 「聞届」の意味・読み・例文・類語

きき‐とど・ける【聞届】

〘他カ下一〙 ききとど・く 〘他カ下二〙
① 注意して聞く。確かに聞く。十分に事情を聞いて確かめる。〔日葡辞書(1603‐04)〕
※浄瑠璃・国性爺合戦(1715)三「アアさわぐなさわぐな。聞届てみづからがそれよと声をかくるまで」
② 申し出を聞いて許す。聞いて承知する。聞き入れる。
狂言記俄道心(1700)「成程聞戻た。いかにもかかえてやらふ」

きき‐とどけ【聞届】

〘名〙 聞きとどけること。許し。聞き入れ。許可
※近世紀聞(1875‐81)〈染崎延房〉九「前文次第、御聞届(キキトドケ)(あら)せられ候」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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