聞做(読み)ききなし

精選版 日本国語大辞典 「聞做」の意味・読み・例文・類語

きき‐なし【聞做】

〘名〙
① 聞きなすこと。聞いてそれと思うこと。
源氏(1001‐14頃)若菜上「年ごろそひ給ひにける御耳のききなしにや」
② 鳥の声を聞いて、人間言葉にかえること。ほおじろの鳴き声を「一筆啓上つかまつり候」、ほととぎすの鳴き声を「てっぺんかけたか」とするなど。

きき‐な・す【聞做】

〘他サ四〙 聞いてそれと思う。それとして聞きとる。
※宇津保(970‐999頃)吹上下「むかしの一条のかたにききなしつ」
十善法語(1775)五「長明兼好などは、隠逸高趣にききなすべきところぞ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android