精選版 日本国語大辞典 「聞伝」の意味・読み・例文・類語
きこえ‐つた・う ‥つたふ【聞伝】
② (言われる人を敬う) つぎつぎとおうわさ申しあげる。
※狭衣物語(1069‐77頃か)四「世の人のきこえつたふらん事も、かへりては、中々心浅う、物狂ほしかりぬべければ」
きき‐づて【聞伝】
〘名〙 「ききづたえ(聞伝)」の変化した語。
きき‐づたえ ‥づたへ【聞伝】
〘名〙 (「ききつたえ」とも) 直接でなく、人づてに聞くこと。伝聞すること。また、その事柄。いい伝え。ききづて。
※浄瑠璃・平家女護島(1719)一「諸国にかがむ源氏共、聞き伝へにもおどしをくれ」
きき‐つた・える ‥つたへる【聞伝】
〘他ア下一(ハ下一)〙 ききつた・ふ 〘他ハ下二〙 人から伝え聞く。人づてに聞く。
※源氏(1001‐14頃)帚木「かかるすきごとどもを、末の世にもききつたへて、かろびたる名をや流さんと」
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