聞交(読み)きこえかわす

精選版 日本国語大辞典 「聞交」の意味・読み・例文・類語

きこえ‐かわ・す ‥かはす【聞交】

〘他サ四〙
① (「いいかわす(言交)」の謙譲語) 言葉手紙を互いに親しくかわし申しあげる。仲よく語りあい申しあげる。
※竹取(9C末‐10C初)「御返り、さすがに憎からずきこえかはし給て」
和泉式部日記(11C前)「『ただ今のほどはいかが』とあれば、おきながらあかせる霜のあしたこそまされるものは世になかりけれ などきこえかはす」
② (「きこえ」は、さしあげるの意) 互いにおすすめ申しあげる。
※今鏡(1170)七「後には大御遊せさせ給ひ、御酒きこえかはしなどして」

きき‐かわ・す ‥かはす【聞交】

〘他サ四〙 互いに聞き合う。互いにたよりをとりかわす。
源氏(1001‐14頃)早蕨「たよりに御ありさまはたえずききかはし給ひけり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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