聖山(読み)ひじりやま

日本歴史地名大系 「聖山」の解説

聖山
ひじりやま

更級郡の西南部大岡村と東筑摩ひがしちくま麻績おみ村、南側は東筑摩郡麻績村である。標高一四四七・六メートルで郡中の最高峰。東方にさる馬場ばんば(聖高原)を隔てて冠着かむりき(一二五二メートル)と並び立っており、四阿屋あずまや(一三八七メートル)とともに筑北三山と称される。川中島平一円から、また、善光寺から遠望できる。麻績村方面からは屋根形で横に広く裾を引き集落耕地がみられる。土地の民謡に「聖が曇れば雨となり、冠着霽れれば晴れとなる」と歌われているように農耕の山として崇敬され、冠着山とともに近郷の天気の目標である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の聖山の言及

【ローマ】より

…貴族と平民の区別が,いつどのようにして始まったか明らかではないが,共和政に入ったころから貴族はその身分を閉鎖し自らを特権化したので,これに対して平民の反発が起こった。平民の中の有力者は貴族との同権化を欲し,貧民は土地と,貴族の政務官(マギストラトゥスmagistratus)の横暴からの安全と自由などを求め,平民は大挙してローマ市から退去して近くの聖山(モンス・サケル)に立てこもった。貴族は譲歩し,その結果平民の権利を守る護民官と市場管理官(アエディレスaediles)の2役と,平民だけの集会(平民会。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」