聖寿寺(読み)しようじゆじ

日本歴史地名大系 「聖寿寺」の解説

聖寿寺
しようじゆじ

[現在地名]盛岡市北山二丁目

国道四号の北に位置する。江戸時代北山きたやまの寺院街北端に位置し、寺領五〇〇石を有した(盛岡砂子)。大光山と号し、臨済宗妙心寺派。本尊釈迦如来。南部氏の菩提寺で盛岡五山の一寺。同書によると、鎌倉期あるいは南北朝期に陸奥三戸小向こむかい(現青森県三戸郡南部町)建立三光さんこう(現在の同町に三光寺がある)と称されたが途中荒廃し、陸奥三戸城主の南部信直が松島瑞巌ずいがん(現宮城県宮城郡松島町)住僧実堂の弟子石門を招請し、中興開山とした。慶長一八年(一六一三)七月二一日の南部利直寄進状(宝翰類聚)に聖寿寺とみえ糠部ぬかのぶ郡椛沢村三八七石余ほか合計六五〇石が以前(年代は不明)のように当寺に寄進されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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