耐火金属(読み)たいかきんぞく(英語表記)refractory metal

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「耐火金属」の意味・わかりやすい解説

耐火金属
たいかきんぞく
refractory metal

タングステン (融点 3387℃) ,タンタル (2977℃) ,モリブデン (2617℃) ,ニオブ (2467℃) などの高融点金属およびその合金で,高温強度がある耐熱材料ステンレス鋼やニッケル系超耐熱合金より高温強度に優れるが,一般に脆 (ぜい) 性があり加工が難しく,また,酸化性雰囲気ではモリブデンもタングステンも著しく酸化する。したがって,酸化しにくい環境や真空中で使用するか,表面に耐酸化性能の合金 (アルミナあるいは酸化クロムなどのセラミックス) でコーティングした被覆材料として用いられる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android