老就・老付(読み)おいづく

精選版 日本国語大辞典 「老就・老付」の意味・読み・例文・類語

おい‐づ・く【老就・老付】

〘自カ四〙 (「づく」は、その状態に近づく、その状態になるの意)
老年になる。老境に入る。
万葉(8C後)一九・四二二〇「かく恋ひば 意伊豆久(オイヅク)(あ)が身 けだしあへむかも」
② 年寄りじみている。実際の年齢以上に見える。
紫式部日記(1010頃か)消息文「なほ童にてあらせまほしきさまを、心とおいづき、やつしてやみ侍りにし」

おい‐づか・す【老就・老付】

〘他サ四〙 年寄りじみたさまにする。また、元服などさせて、一人まえの大人として扱う。
源氏(1001‐14頃)乙女「ただ今、かう、あながちにしも、まだきにをいつかすまじう侍れど」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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