老の春(読み)おいのはる

精選版 日本国語大辞典 「老の春」の意味・読み・例文・類語

おい【老】 の 春(はる)

① 春が深まっていくのを、人の年老いていくのにたとえていう語。暮春。
※続拾遺(1278)雑春・五〇〇「いつまでか雲井の桜かざしけん折り忘れたる老の春かな〈藤原信実〉」
② 年を取ってから新春を迎えるのを祝っていう語。年老いて迎える新年。《季・新年》
※俳諧・小町踊(1665)春「書ぞめやまなむで時に老の春〈常辰〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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