羽織落(読み)はおりおとし

精選版 日本国語大辞典 「羽織落」の意味・読み・例文・類語

はおり‐おとし【羽織落】

〘名〙 歌舞伎で、色男役が思案に余り、魂が抜けたさまで、着ている羽織がしらずしらずのうちに脱げ落ちる所作をいう。「与話情浮名横櫛」の与作郎が、木更津海岸でお富を見初める場など。はおり。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報