美濃国尾張領村々覚書(読み)みののくにおわりりようむらむらおぼえがき

日本歴史地名大系 「美濃国尾張領村々覚書」の解説

美濃国尾張領村々覚書(明暦覚書)
みののくにおわりりようむらむらおぼえがき

一冊

成立 明暦二年

原本 岐阜県歴史資料館

解説 尾張藩が美濃国内にある二九〇ヵ村の藩領を、村単位で上中下に格付して書上げた村勢調書。藩領村の現況と負担能力を掌握する目的で作成された。藩領に編入された年次(慶長一七年・元和元年・同五年)および給人付の村に分けて記載。各村の最初に大閤検地あるいは石見検地の高(元高)をあげ、概免(平均租率)・概高(「四つならし」による修正高)、慶安四年改の人数など、おおむね統一された項目により村況を記している。人数の内訳に二〇歳より四〇歳までの男および四一歳より五〇歳までの男の数が示されるが、これは軍役を含めた夫役要員を確認するためとされる。

活字本岐阜県史」史料編近世四

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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