美方町(読み)みかたちよう

日本歴史地名大系 「美方町」の解説

美方町
みかたちよう

面積:六六・一六平方キロ

美方郡の南西部に位置し、北から東は村岡むらおか町、南は養父やぶ関宮せきのみや町、西は温泉おんせん町・鳥取県八頭やず若桜わかさ町に接する。周囲を標高一〇〇〇メートル級の山々に取囲まれ、町域の八割以上を山地が占める。町の中央部を矢田やだ川が北流し、並行して国道四八二号が縦貫する。集落耕地矢田川沿い、およびその東西に形成される隆起準平原点在。町域の南部はひよう山後山那岐山せんうしろやまなぎさん国定公園、北部は但馬山岳県立自然公園に指定される。

かつては七美しつみ郡に属し、古代には同郡小代おしろ(和名抄)中世には小代庄として推移したと考えられる。慶長六年(一六〇一)七美郡一円六千七〇〇石は山名豊国に与えられ(「山名豊国知行目録」池田家文書)、以後町域の一九ヵ村(天保郷帳)は旗本交代寄合山名領で幕末に至り、慶応四年(一八六八)山名義済が新田四千三〇〇石を加えて村岡藩主となると、同藩領となり廃藩置県を迎える。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報