縮瞳(読み)シュクドウ

デジタル大辞泉 「縮瞳」の意味・読み・例文・類語

しゅく‐どう【縮瞳】

瞳孔が収縮した状態。生理的には明るい所で起こり、病的には瞳孔散大筋麻痺まひなどで起こる。⇔散瞳

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精選版 日本国語大辞典 「縮瞳」の意味・読み・例文・類語

しゅく‐どう【縮瞳】

〘名〙 瞳孔が収縮した状態。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「縮瞳」の意味・わかりやすい解説

縮瞳
しゅくどう

瞳孔が縮小した状態をいう。瞳孔は、光線が眼内に入ったとき、近くにピントをあわせるとき、睡眠中や瞼(まぶた)を閉じたときに縮瞳する。病的には瞳孔括約筋けいれん散大筋麻痺(まひ)で縮瞳がおこる。前者のけいれんによる縮瞳のほうが強い。実際にはモルヒネ中毒や交感神経麻痺、ホルネル症候群(瞳孔の縮小、眼瞼(がんけん)の狭小、眼球後退を三主徴とする症候群)、虹彩(こうさい)毛様体炎などで縮瞳する。なお、縮瞳薬は、診断や治療に用いるほか、眼圧下降作用もあるので、広く緑内障の治療にも点眼で用いられる。また、乳幼児の調節性内斜視に用いることもある。

[小暮美津子]

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世界大百科事典(旧版)内の縮瞳の言及

【瞳孔】より

…発生学的には,眼球腔中に円盤状の薄い膜として存在する虹彩のほぼ中央に,眼球内へ光を入れるために丸い孔があいたものである。明るいところでは,瞳孔を小さくし(これを縮瞳miosisという),眼球内に入ってくる光の量を少なくする。暗いところでは,逆に瞳孔を大きくし(これを散瞳mydriasisという),眼球内に入ってくる光の量を多くする。…

※「縮瞳」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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