縁付(読み)えんづく

精選版 日本国語大辞典 「縁付」の意味・読み・例文・類語

えん‐づ・く【縁付】

[1] 〘自カ五(四)〙 結婚する。嫁入りする。婿入りする。
咄本・軽口露がはなし(1691)三「姉は年十八、妹は十六ふたり共にえん付けり」
[2] 〘他カ下二〙 ⇒えんづける(縁付)

えん‐づ・ける【縁付】

〘他カ下一〙 えんづ・く 〘他カ下二〙 縁づかせる。嫁がせる。結婚させる。嫁や婿にやる。
※咄本・無事志有意(1798)稽古所「相応な所が有から、縁付(ヱンヅケ)なさるかといふ相談さ」

えん‐づき【縁付】

〘名〙 縁づくこと。結婚すること。嫁入り、婿入りすること。
※俳諧・紅梅千句(1655)八「縁付(エンヅキ)はすめる十九わかをんな〈安静〉 あす団子もちぎりをく袖〈季吟〉」

へり‐つけ【縁付】

〘名〙 =へりさし(縁刺)①②
日葡辞書(1603‐04)「Feritçuqe(ヘリツケ)〈訳〉ヘリサシに同じ」

へり‐つき【縁付】

〘名〙 へりがついていること。また、そのもの。
※俳諧・望一後千句(1652)九「しほさいをまつ月の涼しさ へり付をかしの端ゐに日はおちて」

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