練供養・邌供養(読み)ねりくよう

精選版 日本国語大辞典 「練供養・邌供養」の意味・読み・例文・類語

ねり‐くよう ‥クヤウ【練供養・邌供養】

〘名〙
法会で、奏楽稚児などをまじえて練り歩く儀式
江戸から東京へ(1921)〈矢田挿雲〉三「毎年十月二十三日を以て稚児の練供養(ネリクヤウ)を執行する」
② 来迎会迎接会(ごうしょうえ)の俗称。毎年五月一四日(もと陰暦四月一四日)に、奈良県当麻(たいま)寺で行なわれるものが有名。中将姫臨終の際、二十五菩薩(ぼさつ)が来迎したという寺伝に基づき、二十五菩薩に扮した僧が、極楽から娑婆に赴くさまの仮装行列を行なう。京都市泉涌寺(せんにゅうじ)、岡山県誕生寺など現在でも各地に残っている。《季・夏》
※俳諧・犬子集(1633)一三「人こそつどへはす池の前 当麻寺法事をいそげねり供養慶友〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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