締・〆(読み)しめ

精選版 日本国語大辞典 「締・〆」の意味・読み・例文・類語

しめ【締・〆】

〘名〙 (動詞「しめる(締)」の連用形の名詞化)
[1] 〘名〙
① 締めること。堅く固定したり結んだりすること。
茶話(1915‐30)〈薄田泣菫〉主人の頭を叩く女「二つ三つ殿様の頭を叩きつけた。まるで締(シ)めの緩(ゆる)むだ古釘を打ち直しでもするやうに」
② 数えあげること。また、合わせた額、数量。合計。総計
梅津政景日記‐元和四年(1618)七月一八日「御検地衆、帳之しめかきおとし候を」
③ 手紙を封じた所に書く「〆」のしるし。
※松尾半左衛門宛芭蕉書簡‐元祿七年(1694)正月「相達し可申と奉存候。同桃青〆」
物事のまとまったことを祝って、関係者が一緒に手を打ち合わせること。
※虫たちの棲家(1973)〈高井有一〉消された野心「『では、お手を拝借掛け声とともに、締めの手が拍たれる」
[2] 〘接尾〙
① たばねたものを数えるのに用いる。束。木綿一しめは、一〇〇〇段をさす。
半紙ちり紙などの一〇束、すなわち一〇〇帖、二〇〇〇枚を単位として数えるのに用いる。

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