緒付(読み)おつけ

精選版 日本国語大辞典 「緒付」の意味・読み・例文・類語

お‐つけ を‥【緒付】

〘名〙
① つり下げた弓の的の、釣緒(つりお)を付けるところ。
古今著聞集(1254)九「緒付を射切りて、的土に落ちにけり」
印籠、タバコ入れなどの緒の端に付けてあって、帯などにはさむ具。根付(ねつけ)
咄本・無事志有意(1798)春興神遊び「ちとお煙草入を拝見、ムム是は紅皮、緒締珊瑚珠
楽器の弦がとり付けてあること。
※咄本・醒睡笑(1628)六「一しゅの三味線をつかはし、立別れんとするに、女、形身とて緒付の板をばさっくれてけさ行くべいか味気なの身や」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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