綾抜(読み)あやぬけ

精選版 日本国語大辞典 「綾抜」の意味・読み・例文・類語

あや‐ぬけ【綾抜】

〘名〙 (「あやぬけがする」の形で使われ、否定表現をとるのが普通)
① すっきりすること。話がわかること。
浄瑠璃・傾城阿波の鳴門(1768)七「我も又〈略〉、ぐずり仲間(なかま)粋方なれど、余り綾抜(アヤヌケ)のせぬ台詞
② 潔白であること。やましいところがないこと。
※歌舞伎・三千世界商往来(1772)四つ目「滅多にあっちの体も、綾抜(アヤヌ)けのしたものぢゃないて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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