網羅・罔羅(読み)もうら

精選版 日本国語大辞典 「網羅・罔羅」の意味・読み・例文・類語

もう‐ら マウ‥【網羅・罔羅】

〘名〙
① 魚をとるあみと、鳥をとるあみ。転じて比喩的に、人を束縛するものや法律制裁など。
政事要略(1002頃)三〇「如是則世之特好文章者、争避網羅」 〔荘子山木
② (━する) 残らずとり入れること。また、残らずならべてみせること。
※古文真宝桂林抄(1485頃)乾「爬はもとをかき出す、羅は網羅して人を出すぞ」
雪中梅(1886)〈末広鉄腸〉上「博く学者と実際家を党中に罔羅(マウラ)して」 〔史記太史公自序

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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