経済活性化地域(読み)けいざいかっせいかちいき(英語表記)Industrial District

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「経済活性化地域」の意味・わかりやすい解説

経済活性化地域
けいざいかっせいかちいき
Industrial District

1973年と 79年の2回にわたる石油危機は,世界経済を停滞させた。しかし,原油価格の大幅な上昇によるコストアップにもかかわらず,先進国の一部では経済を活性化させていった。日本,アメリカシリコンバレースペインバルセロナ,旧西ドイツの一部などがそれに当る。そうした経済活性化地域の特徴は,1960,70年代の経済成長の軸となった「大量生産」を前提とせず,中小企業を中心に独自の技術をもち,市場変化に柔軟に対応したところにある。今後は,資源問題の面からも大量生産とは異なるこうした新たな産業システムが重要になるといわれている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android