経回・経廻(読み)けいかい

精選版 日本国語大辞典 「経回・経廻」の意味・読み・例文・類語

けい‐かい ‥クヮイ【経回・経廻】

〘名〙 (「けいがい」とも)
① 滞在すること。
将門記(940頃か)「経廻する程に乾徳詔を降し鳳暦已に改る」
月日をすごすこと。生きながらえて年月を経ること。
吾妻鏡‐寿永三年(1184)二月二〇日「其後着御于讚岐国屋嶋、于今御経廻」
③ 住んでいること。暮らしていること。
園太暦‐観応三年(1352)七月二五日「当時経廻之宿所、門壁不全歟」
④ めぐりあるくこと。処々を歩きまわること。
※園太暦‐康永三年(1344)三月二二日「先年回祿之後、経廻毘沙門堂寺辺
⑤ 奔走すること。働きかけること。
醍醐寺新要録(1620)「永徳二年光助僧正後七日勤仕記云〈略〉其後依故座主僧正之籌策、経廻当寺之刻」

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