醍醐寺新要録(読み)だいごじしんようろく

改訂新版 世界大百科事典 「醍醐寺新要録」の意味・わかりやすい解説

醍醐寺新要録 (だいごじしんようろく)

醍醐寺が創建された平安初期から1608年(慶長13)ころまでの醍醐寺関係の史料類聚編纂した書。全22巻。編者は醍醐寺第80代座主義演(ぎえん)。濫觴(らんしよう)部,伽藍(がらん)部など14部に大別され,さらに各部は篇・類・段に細分される。多くの日記・文書が引用され,《醍醐雑事記(だいごぞうじき)》と並んで醍醐寺の組織法会(ほうえ),荘園等を知る上での基本文献。京都府教育委員会から上・中・下の三巻本として公刊された。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の醍醐寺新要録の言及

【義演】より

…義演はまた精力的に醍醐寺の聖教(聖人の教え)・文書等を研究,整理,書写し,筆まめにみずからの行動を記録した。《醍醐寺新要録》は義演の著したすぐれた寺誌であり《義演准后日記》《後七日御修法記》などはみずからの行動を記録したものである。【弥永 貞三】。…

※「醍醐寺新要録」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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