精選版 日本国語大辞典 「細魚・鱵」の意味・読み・例文・類語
さ‐より【細魚・鱵】
〘名〙
① サヨリ科の海産魚。全長約四〇センチメートル。体形はサンマに似て細長い。下あごは著しく長く、くちばし状に突出し、その前端は赤い。背側は青緑色、腹側は銀白色。北海道南部以南の各地の沿岸表層に分布する。内湾に多く、春の産卵期には川をさかのぼるものもある。肉は白く淡泊で、刺身、すし種や吸物にされる。春から秋が特に美味。よりとうお。よろず。《季・春》
※御湯殿上日記‐延徳四年(1492)四月一〇日「あつたの御代くわんさより一をりまいる」
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