細杷(読み)こまざらい

精選版 日本国語大辞典 「細杷」の意味・読み・例文・類語

こま‐ざらい ‥ざらひ【細杷】

〘名〙 落葉などをかき集めたり、土をかきならしたりするのに用いる柄(え)の長い熊手。竹製、木製、鉄製などがある。木の葉かき。松葉かき。こまざらえ。
※漢書列伝竺桃抄(1458‐60)賈第一八「耰は摩田器也ぢゃほどに、田を平になすものぞ。こまさらいの様なものであるらうぞ」
談義本・教訓雑長持(1752)一「木の葉天狗が木杷(コマザライ)で掻集め」

こま‐ざらえ ‥ざらへ【細杷】

〘名〙 =こまざらい(細杷)温故知新書(1484)〕
浮世草子日本永代蔵(1688)五「鉄(くろかね)の爪をならべ細攫(コマザラヘ)といふ物を拵らへ土をくだくに」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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