紫根・紫紺(読み)しこん

精選版 日本国語大辞典 「紫根・紫紺」の意味・読み・例文・類語

し‐こん【紫根・紫紺】

〘名〙 (「紫紺」は明治以降のあて字)
① ムラサキソウの根。また、それを乾燥したもの。皮膚病薬とするほか、昔は紫色染料に用いた。《季・冬》
※俳諧・季寄新題集(1848)冬の部「紫根掘」
金色夜叉(1897‐98)〈尾崎紅葉〉前「帯は紫根の七糸(しちん)百合折枝を縒金(よりきん)盛上にしたる」

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