紫帽子(読み)ムラサキボウシ

デジタル大辞泉 「紫帽子」の意味・読み・例文・類語

むらさき‐ぼうし【紫帽子】

歌舞伎女形前髪ったあとにつけた紫縮緬ちりめんの布。
1をかぶった若衆
「中にも―が取り徳ぢゃ」〈浮・置土産・五〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「紫帽子」の意味・読み・例文・類語

むらさき‐ぼうし【紫帽子】

〘名〙
① 歌舞伎の女形役者が前髪の部分に置く紫縮緬の布ぎれ。
咄本・宇喜蔵主古今咄揃(1678)五「きゃらしめやかにかをらせ、むらさきぼうし花やかに、ゑもんけたかくかざりければ」
② ①をかぶった舞台子。若衆。
浮世草子西鶴置土産(1693)五「中にもむらさき帽子(ボウシ)が取徳じゃ」

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