紙合羽(読み)かみガッパ

精選版 日本国語大辞典 「紙合羽」の意味・読み・例文・類語

かみ‐ガッパ【紙合羽】

〘名〙 (カッパcapa) 桐油紙(とうゆがみ)でつくった合羽
浮世草子懐硯(1687)一「芸古乗の木馬袖付の紙合羽(カミガッハ)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の紙合羽の言及

【雨具】より

…雨皮は油単(ゆたん)とも呼ばれ,牛車や輿にも掛けられた。16世紀にポルトガルからカパが入り,ラシャ,木綿の合羽や和紙に桐油を塗った紙合羽が用いられた。しかし町人,農民はラシャの合羽を着ることは禁じられた。…

【合羽】より

…これは小袖の上に重ね着をする袖のついた裾長のもの(長合羽)であった。つづいて元禄年間(1688‐1704)後半には紙合羽が誕生した。防水のために荏油(えのあぶら)や桐油(とうゆ)などを塗った和紙(油衣,桐油紙)で作った合羽であった。…

※「紙合羽」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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