糸崎浦(読み)いとさきうら

日本歴史地名大系 「糸崎浦」の解説

糸崎浦
いとさきうら

[現在地名]福井市糸崎町

西は日本海、北東松蔭まつかげ浦と接し、海岸段丘上に位置する。暦応三年(一三四〇)一一月日付得江頼員軍忠状(得江文書)に一〇月二七日「押寄糸崎城之時、城中凶徒等参御方訖」とあって城の名がみえる。また永禄四年(一五六一)四月、朝倉義景が近くの大窪おおくぼの浜で犬追物を興行した時、当地の糸崎寺に参詣宿泊し、「西ノ海入日ノ色モ紅ニ寄来ル波ヤ糸崎ノ浦」と詠んでいる(心月寺本「朝倉始末記」)。当地には糸崎寺の開基泰澄や唐僧禅海にちなんだ窟・岩・松などが多い。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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