築城村(読み)ついきむら

日本歴史地名大系 「築城村」の解説

築城村
ついきむら

[現在地名]築城町築城・東築城ひがしついき

現築城町の北東端部に位置し、城井きい川下流域の平地に立地する。観応元年(一三五〇)五月日の成恒種定軍忠状(成恒文書/南北朝遺文(九州編)三)によれば、足利直冬方の新田小次郎・如法寺円康らが上毛こうげ郡に打出して合戦となった際、足利尊氏方の成恒種定が守護代西郷顕景の配下として「築城」に馳せ参じ戦功をあげている。延文五年(一三六〇)四月、筑前志摩しま郡へ進出した菊池武光らに対抗する少弐冬資を支援すべく、大友方が「豊前築城」に到着したという(四月九日「少弐冬資書状」斑島文書/南北朝遺文(九州編)四)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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