箱膳(読み)ハコゼン

デジタル大辞泉 「箱膳」の意味・読み・例文・類語

はこ‐ぜん【箱膳】

ふだんは食器を入れ、食事の際にふたを膳として用いた箱。飯台。切りめ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「箱膳」の意味・読み・例文・類語

はこ‐ぜん【箱膳】

〘名〙 奉公人などが食器を入れておく箱。食事の時、その蓋(ふた)を膳として用いた。切溜(きりだめ)
歌舞伎浮世清玄廓夜桜(1884)中幕「箱膳(ハコゼン)に椀、茶碗など載せ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

食器・調理器具がわかる辞典 「箱膳」の解説

はこぜん【箱膳】

食器収納を兼ねた、ふたの付いた箱形。中に食器を入れておき、食事の際にはふたを返して膳として使用した。◇「切り溜め(きりだめ)」「飯台」ともいう。

出典 講談社食器・調理器具がわかる辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の箱膳の言及

【膳】より

…猫足膳は中足膳ともいい,ネコのそれに似た足をつけた黒塗りのものが多く,イチョウの葉のような足をつけた銀杏足膳とともに,略式の場合に用いられた。胡桃足膳は二つ割りにしたクルミの殻を足にしたもので,箱膳とともに商家その他の奉公人用とされた。箱膳は蓋のついた箱形のもので,食事の際は蓋を裏返して椀類を置き,食後はそれらをふきんでぬぐって内部に納める構造になっており,収納部を引出しにしたものもあった。…

※「箱膳」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」