管城庄・筒城村(読み)つつきのしよう・つつきむら

日本歴史地名大系 「管城庄・筒城村」の解説

管城庄・筒城村
つつきのしよう・つつきむら

中世よりみえる壱岐国の庄園または郷村。史料上は管城社などともみえ、当地の筒城八幡宮の社領を含めたものであったと考えられる。貞永元年(一二三二)以降の石清水八幡宮文書目録(石清水璽御筥事紙背文書)に天喜三年(一〇五五)の「壱岐島八幡宮雑務府宣」とあるのは当地の筒城八幡宮のことと思われる。弘安三年(一二八〇)八月一九日の某寺公文所下文案(吉永文書)に管城社とみえ、本所が進止する管城社の惣検校職に臨時の恩給として源勝が補任され、給田一町および豊前宇佐弥勒寺の三昧田五段を宛行われている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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