安国(読み)やすくに

精選版 日本国語大辞典 「安国」の意味・読み・例文・類語

やす‐くに【安国】

〘名〙 やすらかな国。太平に治まっている国。
延喜式(927)祝詞(出雲板訓)「四方(よも)の国(くに)を安国(ヤスクニ)と平(たひらけ)く知食(しろしめ)すが故に」

やすくに【安国】

[一] 江戸時代、享保年間(一七一六‐三六)の刀工、武蔵太郎安国。
[二] 薩摩国の刀工、波平大和守平安国。正徳一七一一‐一六)頃の人。

あん‐こく【安国】

〘名〙 国を平穏に治めること。また、その国。
三国伝記(1407‐46頃か)一〇「儲王接家の間に利世安国の器に相当り給へるを」 〔墨子号令

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デジタル大辞泉 「安国」の意味・読み・例文・類語

やす‐くに【安国】

平和な国。
四方よもの国を―と平らけく知ろしめすが故に」〈祝詞・祈年祭

あん‐こく【安国】

国家を平穏に治めること。また、平穏な国。
利民―のことは」〈中華若木詩抄・下〉

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「安国」の意味・わかりやすい解説

安国
あんこく
An-guo; An-Kuo

隋・唐時代の中国人がウズベキスタンのブハラ市を呼んだ名称

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