箔屋町(読み)はくやちよう

日本歴史地名大系 「箔屋町」の解説

箔屋町
はくやちよう

[現在地名]中央区日本橋三丁目

新右衛門しんえもん町の南にある。とおり四丁目の北を西から東へ抜ける街路を挟む両側町。西は通四丁目、南は岩倉いわくら町。万治年間(一六五八―六一)市川又右衛門が当地に箔座を設け、打箔職人を多く居住させていたことに町名は由来するという(東京府志料)。寛永江戸図には「はくや町」とみえている。安永三年小間附町鑑によれば京間八〇間、公役金を納めた。名主は市川又兵衛(宝暦七年万世町鑑など)。守随由緒書(朝野旧聞稿)によれば、甲斐武田氏旧臣という守随彦太郎は承応二年(一六五三)東国三三ヵ国の秤の統轄を命じられ当町に秤座を設立、西国三三ヵ国を担当する京都の神善四郎とともに量目基準を管理し、幕末まで秤の製造・販売権を独占した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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