筵・蓆・席・莚(読み)むしろ

精選版 日本国語大辞典 「筵・蓆・席・莚」の意味・読み・例文・類語

むしろ【筵・蓆・席・莚】

〘名〙
① 藺(い)・竹・藁(わら)・蒲(がま)などで編んで作った敷物総称。平安・鎌倉期は屋内用であったが、畳の普及後は屋外用となった。今はもっぱら藁筵(わらむしろ)をいう。筵薦(むしろごも)
書紀(720)仁徳四〇年二月・歌謡「梯立の さがしき山も 我妹子と 二人越ゆれば やす武志呂(ムシロ)かも」
② 転じて、人々が寄り集まり、すわって、風雅な遊びや法事などをする場所。えん。
※今鏡(1170)三「女院は法皇の御病のむしろに御髪剃させ給へりき
③ 寝るための場所。寝床
日葡辞書(1603‐04)「Muxironi(ムシロニ) ツク〈訳〉寝床に寝る」

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