筋膜(読み)キンマク

デジタル大辞泉 「筋膜」の意味・読み・例文・類語

きん‐まく【筋膜】

個々の筋または筋群を包む膜。結合組織からなる。筋を保護し、他の筋の起始・付着点ともなる。筋外膜。

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精選版 日本国語大辞典 「筋膜」の意味・読み・例文・類語

きん‐まく【筋膜】

〘名〙 一つ筋肉または筋集団を包む結合組織性の膜。筋と筋、あるいは筋と他の隣接器官とのすべりをよくする。〔生物学語彙(1884)〕

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栄養・生化学辞典 「筋膜」の解説

筋膜

 筋肉や筋群,臓器,腺などを包む膜で,弾性線(繊)維をもつことから命名されている.

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世界大百科事典(旧版)内の筋膜の言及

【筋肉】より

…なお,先に述べたように,眼球の毛様体にある毛様体筋は平滑筋であるが,目の遠近の調節時にはむしろ随意的に動かすことができる。
[横紋筋の構造と形]
 一つの横紋筋は多くの筋細胞が束ねられたもので,その表面は筋膜aponeurosisという結合組織繊維から成る薄い膜によって覆われている。筋膜は個々の筋肉の表面を覆うほか,同じ作用を有するいくつかの筋肉の表層をも共通に包んでいる。…

【ホヤ(海鞘)】より

…しかし群体ボヤでは入水孔は各個虫にあっても出水孔が共通している場合もある。被囊の中は肉質の筋膜(きんまく)で広い室になっていて,そこには無数の鰓孔(さいこう)が格子状に並んだ袋状の鰓囊(さいのう)がある。入水孔から入った水は,この鰓囊の中に入り,鰓孔から囲鰓腔(いさいこう)へ流れ出る。…

※「筋膜」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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