筋彫・条彫(読み)すじぼり

精選版 日本国語大辞典 「筋彫・条彫」の意味・読み・例文・類語

すじ‐ぼり すぢ‥【筋彫・条彫】

〘名〙
① 線で表現した彫刻
② 彫金技法の一つ。金属象牙・貝などに、先のとがった鏨(たがね)を用いて細い線で模様や文字を彫ること。また、その彫ったもの。毛彫(けぼり)
西洋道中膝栗毛(1874‐76)〈総生寛〉一五「絵入新聞筋彫(スジボリ)の絵の方が余程気が利て居らア」
輪郭だけで、彩色のほどこされていない刺青(いれずみ)。線だけを彫りつけてやめた刺青。
肉体の門(1947)〈田村泰次郎〉「すでに三十日あまりかよひ、まだ『政』の字だけが筋彫りのまま残ってゐる」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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