彩色(読み)さいしく

精選版 日本国語大辞典 「彩色」の意味・読み・例文・類語

さい‐し・く【彩色】

〘他カ四〙 (名詞「さいしき(彩色)」を活用させた語) 色彩をつける。いろどる。えどる。化粧する。
※栄花(1028‐92頃)もとのしづく「御顔は色々にさいしきたまて、鏡に写れる影を見たまては」
浄瑠璃傾城反魂香(1708頃)中「家をさいしく絵のぐふで、くまふで」
[語誌]漢語熟語の動詞化とされる語には他に「装束(さうぞ)く」「騒動(さうど)く」「料理(れう)る」などがある。「彩色く」は抄物などにも多く見え、近世までみられた。

さい‐しょく【彩色】

〘名〙 (「しょく」は「色」の漢音) =さいしき(彩色)
文明開化(1873‐74)〈加藤祐一〉初「扨其上彩色(サイショク)をも加へて、見場のよい様にするがよろしい」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「彩色」の意味・読み・例文・類語

さい‐しき【彩色】

[名](スル)色をつけること。いろどり。さいしょく。「彩色を施す」「青で彩色した茶碗
[類語]配色色合い色調色彩トーン色相色目彩り

さい‐しょく【彩色】

さいしき(彩色)

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