笹平村(読み)ささだいらむら

日本歴史地名大系 「笹平村」の解説

笹平村
ささだいらむら

[現在地名]長野市七二会なにあい 笹平

さい川の北岸、大町おおまち(現県道大町線)に沿った街村。

天正二〇年(一五九二)七月一八日の「更級郡山布施郷」と山境相論和解の契状(笹平共有)に初めて「さゝ平」とみえる。慶長七年(一六〇二)の川中島四郡検地打立之帳(小柳文書)に「三拾六石四斗六升 笹平村」とある。近世篠平とも書いた。

鎌倉時代以後、春日氏が代々領した所で、応永二三年(一四一六)と推定される大文字一揆注進状(丸山文庫文書)に「春日伊豆入道沙弥大椿」の名がみえ、その所領は現中条なかじよう村にも及んだようで、一帯春日郷と総称した(長野県町村誌)

笹平村
ささだいらむら

[現在地名]朝日村笹平

三面みおもて川の支流長津ながつ川の左岸にあり、東南釜杭かまぐい村に接する。東方に端村瑞雲ずいうんがある。文禄(一五九二―九六)頃の瀬波郡絵図には「あゆ川分篠平村 中」とみえ、本納二三石五升六合・縄高一〇二石一斗八升七合、家九軒で長津川右岸に描かれる。また「ヨリ篠平村ヘ七里」と記される。長津川上流には「大国但馬分うしろあか沢村 下」がみえ、本納三四石二斗二升・縄高八二石七斗五升、家六軒。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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