笹山原遺跡群(読み)ささやまはらいせきぐん

日本歴史地名大系 「笹山原遺跡群」の解説

笹山原遺跡群
ささやまはらいせきぐん

[現在地名]会津若松市湊町赤井 笹山原

猪苗代湖の北西部に位置する赤井あかい川流域には旧石器時代から平安時代にかけての遺跡が多数存在する。これらは標高五三〇メートル前後の湖岸段丘や残丘上にあり、現在までに旧石器時代の遺跡が五ヵ所発見されている。A遺跡では第五層の黄褐色火山灰層からナイフ形石器・彫刻刀形石器等の凝灰質頁岩製の石器類が約八〇〇点検出された。ここでは多くの剥片・石核類が出土し、調整技術の未発達な石刃技法で剥離していることが明らかになった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android