笹堀村(読み)ささぼりむら

日本歴史地名大系 「笹堀村」の解説

笹堀村
ささぼりむら

[現在地名]五泉市笹堀

越後山脈を切って西流する阿賀野川の谷口付近にあり、東は小搦こがらみ村、南は小栗山おぐりやま村に接する。天正二年(一五七四)九月の安田氏給分帳(北方文化博物館蔵)に「さゝ堀」「篠堀」「さゝほりのわたり」などと記される。文禄五年(一五九六)九月一六日の直江兼続条書(徴古存墨)によると、兼続は丸田定俊に阿賀野川の笹堀の渡を往還の便のよい所に設置し、人調べや船の管理を行うことを命じている。慶長三年(一五九八)村上藩領となり、正保国絵図に笹堀村一一〇石余、貞享元年(一六八四)郷村高辻帳には高二四〇石七斗余とある。宝永七年(一七一〇)幕府領、天保元年(一八三〇)沼津藩領となり、安政二年(一八五五)の沼津領村々明細書上帳(五泉郷土史)によると高三九四石四斗余(田高六三石余・畑高三三一石余)、反別八〇町一反余(田五町余・畑七五町余)、家数五九(本百姓五〇・水呑七・寺一・山伏一)、人数二六六(男一三五・女一二七・僧一・山伏三)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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