笠田新田(読み)かさだしんでん

日本歴史地名大系 「笠田新田」の解説

笠田新田
かさだしんでん

[現在地名]員弁町笠田新田・坂東ばんどう

市之原いちのはら村の南方、員弁川支流の明智あけち川左岸にある。当村は慶安郷帳(明大刑博蔵)にはまだみえず、元禄郷帳に至って「両笠田村枝郷」として現れる。開発の時期は確実ではないが、当村の北に位置する笠田大溜が寛永年間(一六二四―四四)に築造されているので、これをさほど下らない時期と考えられる。文政一〇年(一八二七)の桑名領郷村案内帳によれば、家数八七、人数四一六、牛一五、馬三〇。「員弁雑志」に載せる天保九年(一八三八)の改では、家数八八、人数四五八となっている。また前記案内帳では、当村の免は六ツ八分で、一般の新田に比べてかなり高い。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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