立隔(読み)たちへだつ

精選版 日本国語大辞典 「立隔」の意味・読み・例文・類語

たち‐へだ・つ【立隔】

〘他タ下二〙
① 雲、霞などがひろがって間をさえぎる。また、それらを間に置く。
拾遺(1005‐07頃か)雑秋・一〇九五「むつまじき妹背の山としらねばやはつ秋霧の立ちへだつらむ〈よみ人しらず〉」
※栄花(1028‐92頃)浦々の別「雲の波煙の浪をたちへだてあひ見むことの遙なるかな」
② 間に割り込むようにして、両者を分けた状態にする。
曾我物語(南北朝頃)五「新田三郎客人にて、若党あまたたちへだて」

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