立込・閉込・立籠(読み)たてこめる

精選版 日本国語大辞典 「立込・閉込・立籠」の意味・読み・例文・類語

たて‐こ・める【立込・閉込・立籠】

[1] 〘他マ下一〙 たてこ・む 〘他マ下二〙
① 戸や障子などをしめきる。
※竹取(9C末‐10C初)「たてこめたる所の戸、すなはち、ただ開きに開きぬ」
② とり囲んで、閉じ込める。(部屋などに)こもらせる。
今昔(1120頃か)一九「刀を抜て忠明を立籠めてさむとしければ」
俳諧続猿蓑(1698)春「寝所や梅の匂ひをたて籠めん〈大丹〉」
[2] 〘自マ下一〙 =たちこめる(立込)
まぼろし(1898)〈国木田独歩〉渠「此夜は霧が深く立てこめてゐて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android