立岩岬(読み)たていわみさき

日本歴史地名大系 「立岩岬」の解説

立岩岬
たていわみさき

南東の椴法華とどほつけ村との境の屏風びようぶ岩から西の獅子鼻ししばな岬の次にある岬。景勝立岩の入江を抱く。「蝦夷迺天布利」に「獅子鼻、小滝、判官の兜石、立石」とみえ、西の木直に続く。松浦武四郎は「蝦夷日誌」(一編)に西から立岩・古部・屏風岩と続け、立岩は「奇石怪岩立並びたり。少しの沢也。滝の如き急流有、樹木海面ニ覆ひて海上より見るニ人住べき様ニも見えず」と記す。安政二年(一八五五)の東蝦夷地海岸図台帳(盛岡市中央公民館蔵)の絵頁右に「キナヲシ崎」、左に「タテ岩」の名札と絵が描かれ、「立岩ハ古部の内也、この岩の高さ十二丈二尺、廻り六十間三尺あり」と記される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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