南茅部町(読み)みなみかやべちよう

日本歴史地名大系 「南茅部町」の解説

南茅部町
みなみかやべちよう

面積:一五八・三六平方キロ

昭和三四年(一九五九)九月一日、茅部郡南茅部村が町制を施行して成立。渡島支庁管内の南東部にあり、北西鹿部しかべ町、西から南は函館市、南は亀田かめだ恵山えさん町、南から東は同郡椴法華とどほつけ村に接する。北東から東は太平洋に面し、東端屏風びようぶ岩から西端のなかノ川まで、海岸線三四・四キロを走る国道二七八号(町内延長三一・三四二キロ)沿いに八地区の昆布漁家集落が点在する。市街地の南西に続く海岸段丘には八九ヵ所の縄文遺跡があり、段丘の南は標高五〇〇―八〇〇メートルの連山の峰が亀田郡境、函館市境となる。近世の箱館六箇場所の時代から箱館の山陰在かげざいとよばれた。平地は少なく、南側は西から東にかけて袴腰はかまごし(一一〇八・三メートル)大舟おおふね(六四九・九メートル)川汲かつくみ(五二七・八メートル)台場だいば(四九一・六メートル)川汲(四二八メートル)無沢むざわ(五八六メートル)鉱山こうざん(五七八・八メートル)まる(古部丸山・古部岳。六九一・一メートル)が連なる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報