突刺(読み)つきささる

精選版 日本国語大辞典 「突刺」の意味・読み・例文・類語

つき‐ささ・る【突刺】

〘自ラ五(四)〙 物の先が突き立って中に入る。鋭く刺さる。また、比喩的にもいう。
彼女少年(1917)〈徳田秋声〉三「巻莨の吸殻が〈略〉火入に、一杯突ささってゐるのが」
※われら戦友たち(1973)〈柴田翔〉三「重猛の言葉が見守る人々の心に突き刺さり」

つき‐さ・す【突刺】

〘他サ五(四)〙 突いて刺し通す。突き立てる。突き通す。勢いよく刺す。また、比喩的にもいう。「肌を突き刺す寒風
※羅葡日辞書(1595)「Instigatio〈略〉ハリ ナドニテ tçuqisasu(ツキサス)、または、ススメタツル コト ナリ」

つっ‐ささ・る【突刺】

〘自ラ五(四)〙 「つきささる(突刺)」の変化した語。
田舎教師(1909)〈田山花袋〉二七「泥深い中に体が半分突っささったまま」

つっ‐さ・す【突刺】

〘他サ五(四)〙 「つきさす(突刺)」の変化した語。
雑兵物語(1683頃)下「常にから鉄炮をつっ差つんぬきするも」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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