空手・明手(読み)あきて

精選版 日本国語大辞典 「空手・明手」の意味・読み・例文・類語

あき‐て【空手・明手】

〘名〙
① (盲人が杖を持つ右手に対し、あいているほうの手の意から) 左の手。または、左方。
※雑俳・柳多留‐二三(1789)「おもしろし明き手の方へ松が見へ」
② (「手」は働く人の意) 一定の仕事がなく、ひまなこと。また、そういう境遇の人。手あき。
滑稽本・八笑人(1820‐49)四「明手のものは大道具を錺付(かざりつけ)
③ (「手」は、組、隊、集団などの意) 直接に敵対する目標が決められていないで、必要に応じて味方援助をする役目をもった軍隊。また、一定の任務がなく、控えている人々。遊軍

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