空惚(読み)そらとぼける

精選版 日本国語大辞典 「空惚」の意味・読み・例文・類語

そら‐とぼ・ける【空惚】

〘自カ下一〙 とぼけているふりをする。知っているのに知らないさまをよそおう。知らばっくれる。そらっとぼける。
※禅林類聚撮要抄(1642)二「げにげに我名は恵然でそろと、そらとほけたやうにして答へられた」

そらっ‐とぼ・ける【空惚】

〘自カ下一〙 「そらとぼける(空惚)」の変化した語。
合巻・画傀儡二面鏡(1820)「知らねへと空(ソラ)ッ惚(トボ)けて出られちゃア」

そら‐とぼけ【空惚】

〘名〙 そらとぼけること。とぼけたふりをすること。そらぼけ。そらっとぼけ。そらったばけ。
※応永本論語抄(1420)子路第一三「夫子そらとぼけして如此云る也」

そら‐ぼけ【空惚】

八雲御抄(1242頃)六「人のこころををこがましくなし、そらぼけをこのみ」

そら‐ぼれ【空惚】

〘名〙 愛情があるようなふりをすること。心にもないのにほれたまねをすること。〔日葡辞書(1603‐04)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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