穴師村(読み)あなしむら

日本歴史地名大系 「穴師村」の解説

穴師村
あなしむら

[現在地名]桜井市大字穴師

巻向まきむく(穴師)川北方、備後びんご村東方の渓谷集落。「日本書紀」垂仁天皇三九年条に「大穴磯部おほあなしべ」の名がみえる。大穴磯部の性格については明らかではないが、穴を掘り採鉱に従事する者を意味するという。穴磯部がここに居住し武器の神・兵主の神を祀ったのではなかろうか。穴師川上流に「カナホリバ」の地名が残っている。また穴師村西方、北葛城郡香芝かしば町大字穴虫あなむしも渓谷集落であるが、金剛砂採掘地として有名。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android